この秋のセガのアーケード話題作が数多く出展された「SEGA PRIVATE SHOW 2012“SUMMER”」をレポート

  • 更新日:2012年7月9日

 セガは2012年7月6日,同社が発売を予定しているアーケードゲームの最新作を業界関係者向けに展示する「SEGA PRIVATE SHOW 2012“SUMMER”」を開催した。会場には2012年秋以降の稼働が予定されているさまざまなゲームが展示され,オペレーターやプレスなどの来場者が実際のプレイを楽しんでいた。ここでは展示されていたタイトルを中心に,イベントの模様をお伝えしていこう。



 今回出展されていた作品の中で,とくに注目したいのは「頭文字D ARCADE STAGE 7 AA X(クロス)」だろう。本作は2002年の初代リリースから10周年を迎える,「頭文字D」シリーズの最新作だ。前作で好評だった2人協力対戦モードをパワーアップさせた,2人で気軽にタッグバトルをプレイできるストーリーモード“関東最速プロジェクト”が追加されている。
 このモードでプレイヤーは上りと下りのダブルエースとなり,2人で協力して原作のライバル達とバトルを行えるのだ。会場ではこれを実際に2人でプレイできた。


関東最速プロジェクト


 本作のコンセプトなどについて,会場で解説を行っていたセガの第一研究開発本部の新井健二プロデューサーは,次のように解説してくれた。

 「最近のゲームセンターのゲームはどうしても一見(いちげん)さんお断りの雰囲気があって,一緒にゲームを遊びたい友達を誘っても,なかなか遊んでくれないんです。そういう人達のために,前作では2人で一緒に遊べるタッグバトルを入れたんですが,今回のAA Xでは,2人でタッグを組んでコンピュータを相手にストーリーモードとしてプレイできるようにしたことで,よりハードルを低くしました」。
 誘われたビギナープレイヤーは,誘ってくれたコアプレイヤーと一緒に走ることで好成績を残すことができ,コアプレイヤーのほうにはそれに準じたポイントなどの付加価値が与えられるといった具合に,一緒に遊んだプレイヤーのいずれにも利点があるように設定されているのだ。
 「とにかくお互いに声をかけあって,ワイワイと遊んでほしいです。協力しつつ接戦で勝つと,本当に盛り上がりますからね」(新井氏)


※PCサイト



「戦国対戦 -1582,日輪,本能寺より出ずる-」


 2012年10月の稼働を予定している「戦国対戦 -1582,日輪,本能寺より出ずる-」は,現行の人気カードアクションの最新バージョン。前バージョンの「15XX 五機七道の雄」で東西へ広がった勢力がさらに拡大し,多くの新武将が登場する予定だ。
 ランキングシステムの一新や定期的なシナリオの追加など,既存のプレイヤーへの配慮はもちろん,このバージョンからプレイする新規層や,ゲームをしばらくやっていなかったプレイヤーなどにもやさしい仕様になるとのこと。もちろん,さらなるイラストレーター陣や声優陣とのコラボレーションも予定されているとのことだが,残念ながら今回は筐体のみの展示だったため,詳しくは分からなかった。


※PCサイト



「WORLD CLUB Champion Football Intercontinental Clubs 2011-2012」


 初代の稼働から10周年を迎える,カードサッカーゲーム「WCCF」の最新版「WORLD CLUB Champion Football Intercontinental Clubs 2011-2012」が出展。現行の人気クラブはそのままに,マンチェスター・シティFCなど合計8クラブが追加および過去バージョンから復活する。もちろん日本代表チームの正式ライセンスも取得しており,引き続いての登場が予定されている。
 チームのスタイルを属性別(攻撃/守備/補助)に設定できるなど,システム面でのリニューアルなども行われている。
 またセガのデータカードサービスであるAimeに対応したことで,監督能力継承時(任期終了時)に新たなICカードを購入する必要がなくなり,クラブチームの変更も気軽にできるとのことだ。
 今回は映像のみの出展だったが,新カードのサンプルが展示されていたので,そちらもチェックしてみてほしい。稼働開始は11月が予定されている。


※PCサイト



「UNDER NIGHT IN-BIRTH」(アンダーナイト インヴァース)


 人気対戦格闘「メルティブラッド」シリーズを送り出したエコールソフトウェアと,同人サークルのフランスパンがコラボした,完全新作の対戦格闘アクション「UNDER NIGHT IN-BIRTH」(アンダーナイト インヴァース)が出展されていた。システム基盤として「RINGEDGE2」を使用し,HD画面による緻密なドット絵のキャラクターの細かな動きや表情までもが楽しめるようになっている。

 操作系は,メルティブラッド同様にレバーと4ボタンで,コアゲーマーはもちろん,初心者にもやさしい操作で対戦の駆け引きが楽しめる。稼働開始は9月の予定だ。


※PCサイト



「GUILTY GEAR XX ΛCORE PLUS R」(ギルティギア イグゼクス アクセントコアプラス アール)


 アークシステムワークスの対戦格闘シリーズの最新作,「GUILTY GEAR XX ΛCORE PLUS R」(ギルティギア イグゼクス アクセントコアプラス アール)は,9月の稼働開始が予定されている。アーケード版としては6年ぶりとなるリリースで,PlayStation 3やXbox 360で配信が予定されている「GUILTY GEAR XX ΛCORE PLUS」をさらに洗練した内容になっている。アンダーナイト インヴァース同様,システム基盤としてRINGEDGE2を採用。


※PCサイト



 プレイヤーの腕前が“ゲーマー年齢”として算出される2つの検定ゲームと,「COMBATZEAL」(コンバットジール),そして「ペンゴ!」という2種類のレトロテイストのゲームが1つの筐体でプレイできる,対象年齢がやや高めの「ゲーセンラブ。」。
 2012年のAOUショーでは用意されていなかった4人同時プレイ可能なペンゴ!も,今回の試遊台ではプレイできた。これは,懐かしの「ペンゴ」のリメイクで,アイスブロックを押して,お互いをつぶし合うというもの。プレイしてみると,対戦がかなり熱くなりそうな雰囲気だった。収録された4種類すべてのゲームが,4人までの乱入対戦プレイに対応しているとのことで,こちらは9月の稼働予定となっている。


※PCサイト



 最後に,今回出展されていたメダルゲームやその他の新作ゲームについて,写真とともに紹介していこう。



筐体の直径が4m以上にもなる,巨大なメダルゲーム「ガリレオファクトリー3 -プラネットゼロ-」。内部にはボールが転がるレールが複雑に張り巡らされ,視覚的にも楽しい。稼働開始予定は12月



画面にあるレーンを狙ってボールを落とすメダルゲーム「Bingo Drop」(ビンゴドロップ)。10月稼働開始予定




メダルと硬貨の両方でプレイできる「100&メダル」シリーズの新作「100&メダル 激KAZAAAN!!」(ゲキカザーン:写真左)と「100&メダル HYOZAAAN!!」(ヒョーザーン:写真右)。前者は7月,後者は8月の稼働開始が予定されている



おなじみの,押して落とすプッシャー式のメダルゲームに,ジュエルというボールが加えられた「アラビアンジュエル」は,現在稼働中だ


  • 寿司をテーマにしたメダルゲーム,「くるくる すしパーティー」。ターンテーブルにあるターゲットにメダルを当てるという分かりやすい内容だ。7月中旬稼働開始予定
  • 32インチディスプレイを縦に配置し,魚達が泳ぐ水族館をイメージしたメダルゲーム「箱絵巻 まんぷくすいぞくかん」。現在稼働中

  • セガは,このようなキッズライドもリリースしている。コースを走りながら動物達と出会える「そうぞうキッズ レッツゴーサファリ」。7月稼働開始予定
  • ポップコーンベンダーに遊びの要素を付け加えた「それいけ!アンパンマン ポップコーンこうじょう3」。12月稼働開始予定

話題の「トイレッツ」も展示されていた。試遊できないのが残念だ!


※この記事は、4Gamer.netより提供された情報をもとに、テレビ朝日が改変・編集し掲載しています。元記事はこちら

この日のニュース一覧