Wii U GamePadで快適コンボ生活。バンダイナムコブースで見つけた「鉄拳タッグトーナメント2 Wii U Edition」のプレイレポートを掲載

  • 更新日:2012年9月23日

 東京ゲームショウ2012のバンダイナムコゲームスブースには,任天堂の新ハード「Wii U」のローンチタイトルの一つとして,2012年12月8日の発売が告知されたばかりの「鉄拳タッグトーナメント2 Wii U Edition」がプレイアブル出展されていた。
 アーケードの人気3D格闘ゲーム「鉄拳タッグトーナメント2」の移植版となる本作だが,既に公開されているトレイラーからも分かるように,Wii Uならではの独自要素が盛り込まれている点に注目が集まる。
 また先行して発売されているPlyaStation 3版,Xbox 360版と比べ,どこまでアーケード版のクオリティに迫れているのかも,気になるところだろう。試遊できた時間は限られたものだったが,本稿ではその中で分かったことをお伝えしていこう。



※PCサイト



Wii U GamePadでのプレイフィールは?


 それではWii U GamePadでの操作感からお伝えしていこう。まずは肝心のWii U GamePad自体だが,個人的にはほどよく重く,両手で持った際のグリップ感はなかなかのものと感じられた。ただ片手で支えるにはちょっと大きすぎる,といった印象だ。タッチスクリーンを搭載した,携帯ゲーム機大のコントローラーだから当然かもしれないが,操作中に握りを変えるような激しい操作――たとえばタッチスクリーンを操作するために持ち替えるなどでは,少々手間取ることがあるかもしれない。


Wii U GamePadの重量は公称値で約500g(バッテリー,タッチペンを含む)。現行のPSP(PSP-3000)が約189g,iPad(第3世代,Wi-Fi版)が652gであることを考えると,実際の重さが想像しやすいだろう


 気になるのは,本作におけるタッチスクリーンの使い道だ。個人的にもこの部分には期待していたのだが,蓋を開けてみればどうということはない。ニンテンドー3DSの「鉄拳 3D プライムエディション」と同じく,タッチスクリーンに表示された4つの技をタッチするだけで繰り出せるという形式になっていた。


握りを変えなくとも,右手の親指をぐっと伸ばせばタッチスクリーンに指が届く。コントローラーを両手でホールドしたままタッチ操作できるので,慣れればタッチスクリーンを見ることなく操作できそうだ


 また[RZ]を押している間は,タッチスクリーンの表示が切り替わり,登録されている技が[A][B][X][Y]のそれぞれに割り振られる。つまり方向キーによるコマンド入力を必要とせず,2ストロークのボタン操作で簡単に固有技を出すことができるわけだ。コマンド入力が苦手な人でも,鉄拳らしい派手な空中コンボを決められる(実際に空中コンボによく使う技が登録されている)ので,とくに初心者にとっては便利な機能といえるだろう。


[RZ]キーを利用すれば,簡単操作で技が繰り出せる


 そのほかWii U GamePadを触って気付いた点としては,ディスプレイ上の映像と,タッチスクリーン上の映像にほとんど遅延が感じられなかったことが挙げられる。ディスプレイとWii U GamePadを横に並べて持ちながら,映像を見ていたのだが,少なくとも筆者はまったく遅延を感じることがなかった。
 あくまで試遊台のバージョンでの話だが,特筆すべきポイントなのではないだろうか。


グラフィックスは,PlayStation 3版などと比べても遜色のないクオリティ。後述のキノコバトルモードでは,若干処理落ちのような重たさを感じたが……今後の調整に期待したい



任天堂ハードならではのコラボ要素「キノコバトル」


 続いてはトレイラーで大きなインパクトを残した「キノコバトル」について紹介しよう。このモードでは,対戦中にスーパーキノコや毒キノコなど,マリオでお馴染みのアイテム達が勝手気ままにステージに湧いてくるという,かなり特殊な対戦モードだ。

 スーパーキノコに触れるとお馴染みのサウンドエフェクトとともにキャラクターが巨大化するのだが,大きさには数段階用意されていて,取れば取るほどにキャラクターはデカくなっていく。
 対する毒キノコはというと,こちらは触ってしまうと若干のダメージを受けたうえ,キャラクターが一段階小さくなる。標準の状態からも縮んでいくので,巨大化した相手と対峙すると,かなりの身長差となってしまう。


最大まで巨大化すると,もはやご尊顔を拝めないレベルでビッグな存在に。ほかにも一定時間無敵状態になるスターや,動きが高速になるターボキノコなど,さまざまなものがあるようだ


 しかしこのキノコバトル,巨大化すれば強いかというと,実はそうでもない。体が大きくなると,当然ながら当り判定も大きくなり,相手の技で浮かされたときに空中コンボを決められやすくなってしまう。そのほか体格差がありすぎると攻撃判定が高い位置にある攻撃は相手に当たらなくなってしまい,そうなると,自ら毒キノコを取って小さくなったほうがまだマシという状態になってしまうのだ。

 ゲーム的に考えるなら,この「スーパーキノコを取りまくれば良いわけではない」というのが戦略の鍵になっていて,アイテムの出現場所を見越した位置取りであったり,お互いの体格差を調整しながらの戦いが求められる。
 たとえば,周囲にスーパーキノコが沢山ある状態で,キングのジャイアントスイングを決めてグルグル回し,相手を無理矢理ビッグにしてやったり,相手を空中コンボで吹き飛ばし,毒キノコの上に乗っけてさらに追撃するなど,キノコバトルならではの戦法も考えられるだろう。……そこまで真剣にやるべきモードなのか,というのはさておくとして。


キノコバトルのほか,本作には任天堂キャラクターとのさまざまなコラボコスチュームも用意されている。キャラクターごとにマリオ,ルイージ,クッパ,ゼルダ姫,ゼロスーツサムス,フォックスなどのコスチュームがあり,たとえばスティーブ・フォックスがフォックスのコスチュームを着て戦えたりする



パーティゲームとしても楽しめるローンチタイトル


 とまあ,ちょっとマジメに語ってしまったが,本作の主なターゲット層は,やはり筆者の様な格闘ゲーマーではなく,パーティゲームとして鉄拳を楽しもうという人達だろう。超巨大なキャラクターであるとか,めちゃくちゃ小さいクマなどは,何よりも見ためだけで笑えるもの。そういう意味では,将来の格闘ゲーマーを育てる,世代の架け橋となるタイトルといえるのかもしれない。
 トレイラーを見て本作に興味を持った人は,発売日にWii Uと共に購入するのも悪くない選択といえそうだ。


ボブがマリオを演じると聞けば,1993年の映画「スーパーマリオ 魔界帝国の女神」を思い出すのは筆者だけではないハズだ


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※この記事は、4Gamer.netより提供された情報をもとに、テレビ朝日が改変・編集し掲載しています。元記事はこちら

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