空条承太郎役に小野大輔さん,ジョセフ・ジョースター役に杉田智和さん。主要キャラのキャストや新たな参戦キャラも判明した「ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル」ステージイベント

  • 更新日:2012年9月21日

 東京ゲームショウ2012の初日となる9月20日,「ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル」『ジョジョの奇妙な冒険』連載25周年記念発表会がバンダイナムコゲームスブースの特設ステージで行われた。ステージには,PlayStation 3用ソフト「ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル」のプロデューサーを務めるバンダイナムコゲームスの新野範聰氏,開発ディレクターであるサイバーコネクトツーの松山 洋氏,ウルトラジャンプ編集部で「ジョジョの奇妙な冒険 Part8 ジョジョリオン」の編集担当を務める集英社の山内 智氏が登壇。待望のプロモーションムービー第2弾なども披露され,さらに詳細なゲームシステムなども明らかになった,そのステージの模様を詳しくレポートしていこう。

  • バンダイナムコゲームス プロデューサー 新野範聰氏。吉良吉影のネクタイを身に付け,さりげなく原作への思い入れをアピールしていた
  • サイバーコネクトツー 代表取締役社長 松山 洋氏。原作でも屈指の人気キャラクターである岸辺露伴に扮して登場し,ステージ上でしばしば決めポーズを披露していた
  • 集英社 ウルトラジャンプ編集部「ジョジョの奇妙な冒険 Part8 ジョジョリオン」編集担当の山内 智氏

※PCサイト


 荒木飛呂彦さんの漫画「ジョジョの奇妙な冒険」は,1987年に週刊少年ジャンプで連載がスタートした人気作。現在は「Part8 ジョジョリオン」がウルトラジャンプで連載中であり,今年2012年に25周年を迎えた。
 さまざまな時代や国を舞台に壮大な物語が展開する「ジョジョ」だが,ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトルは,そのキャラクター達が一堂に会した「スタイリッシュ格闘ジョジョアクション」になっているのだ。



 本作の開発ディレクターを務める松山氏は,連載開始からの「ジョジョ」ファンを自認し,原作への思い入れが強いだけに,本作の開発について「こんなに楽しい仕事があっていいのか! そういうノリでやっています」と述べた。

 ここで,ジョジョリオンの編集を務める山内氏が,今回のステージのために荒木さんから預かってきたというメッセージを披露。その内容は以下のとおりだ。
「ゲームをしている人を見て思うのは,“ゲームって,いろんなところが頑丈にできているな”ということ。こんなに激しいバトルをやっても壊れないんだから」



 シンプルながら,荒木さんならではの独自の視点が感じられるコメントだ。これを受けて,松山氏も「(ゲームは)クレイジーダイヤモンドと同じくらい,砕けないですからね! ちっぽけな根性が実にタフです!」とジョジョネタで切り返していた。

 ジョジョに対する松山氏らの強い思い入れが反映されているためか,今年7月に公開された本作のプロモーションムービー第1弾は,公式サイトで100万再生を突破するほどの大反響を呼んだという。
 そして今回のステージでは,いよいよ待望のPV第2弾が初披露された。第2弾では,前回も登場した空条承太郎,ジョセフ・ジョースター,ワムウ,ジャイロ・ツェペリがボイス付きで活躍している様子が見られたのに加え,「スタンド使い同士はひかれ合う」のフレーズとともに,「Part5 黄金の風」からジョルノ・ジョバァーナとグイード・ミスタ,「Part3 スターダストクルセイダーズ」から花京院典明とジャン=ピエール・ポルナレフらの参戦が明らかになった。







ムービーの最後では,ゴールド・エクスペリエンスが矢に貫かれて「ゴールド・エクスペリエンス・レクイエム」に変化する――という,ファンにはたまらない演出も見られた


 ムービー中にも一部キャストが明らかになっていたが,ここでさらに,Part1から7までのキャスト陣が一挙公開となった。なお,ムービーでまだ姿を見せていないキャラクター達については,外見はシルエットになっていた。





 非常に豪華なキャスト陣となっているが,キャスティングにも時間をかけて取り組んだらしく,収録されたボイスについては松山氏も「ぴったしですね,お一人お一人が。そこにキャラクター達がちゃんといる」と太鼓判。

 さて,本作の見どころといえば,原作の独特なタッチを見事に表現した3DCGのグラフィックスだ。これについては松山氏も原作の特徴である「名シーン,名ゼリフ,名擬音,名ポーズ」の4つを再現するため,非常にこだわりぬいた部分だと述べた。時間をかけて生み出されたシェーディング技法には「ジョジョ・シェーディング・レクイエム」と名づけられているそうだ。
 なお,原作は25年という長い歴史をもつ作品のため,執筆時期によって荒木さんの描く絵のタッチもさまざまに変化している。そういうタッチの違いについても,誰が見ても「あ,あの頃に自分がジャンプで読んでいたジョジョだ」と感じられるような形で再現されているとのことだ。



 続いて,松山氏はゲームシステムへのこだわりを語った。
 本作では戦闘ですべての行動をするたびに「ハートヒートゲージ」というゲージが溜まってゆき,ゲージ消費で必殺技「ハートヒートアタック」や,各キャラに1つずつ用意されている超強力な「グレートヒートアタック」を繰り出せる。



 また,格闘ゲームにハードルの高さを感じている人に向けては,「大丈夫。我々は格ゲーを作るつもりは毛頭ありません。初心者でもちゃんと遊べるようにさまざまな工夫がなされた,最高のジョジョゲーを作ります」と松山氏は断言。本作のジャンル名「スタイリッシュ格闘ジョジョアクション」とは,そういうことのようだ
 工夫の一例として松山氏が挙げたのが,「イージービート」というシステム。これは(ハートヒートゲージを消費するものの)□ボタンを連打するだけで,ハートヒートアタックにつながるコンボを自動で繰り出せるというシステムで,初心者向けの操作モードとしてではなく,基本システムの一環として用意されているという。





 松山氏によると,本作ではほかにもさまざまなゲームシステムが用意されているらしい。続報にも期待したい。



 さらに,東京・六本木ヒルズの森アーツセンターギャラリーで開催される「ジョジョ展」の告知も行われた。「ジョジョ展」は今年7月から8月にかけて仙台で開催されたが,今回はさらに展示作品が増えるそうだ。



 松山氏は本作について「発表後の反響をこんなに受けたタイトルは初めて」とし,ファンの期待を強く感じていると続けた。そんなファンの気持ちをゲームに反映させるため,公式サイトでさまざまな意見を募り,「最高のジョジョゲーを作り上げる」と力強く宣言。ステージを締めくくった。

 なお,本作で空条承太郎役を演じている小野大輔さんは,東京ゲームショウ2012の最終日となる9月23日,バンダイナムコゲームスのブースで行われるステージイベントにゲスト出演するとのこと。ステージではジョジョにかける小野さんの思いなども明かされるそうなので,気になる人はステージに足を運んでみよう。





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※この記事は、4Gamer.netより提供された情報をもとに、テレビ朝日が改変・編集し掲載しています。元記事はこちら

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