[E3 2012]「New スーパーマリオブラザーズ U」をさっそくプレイ。Wii U GamePadを使ったアシストプレイは新たな協力プレイの形だ

  • 更新日:2012年6月6日

 E3 2012の任天堂ブースでは、プレスカンファレンスで発表されたWii Uの多くが、プレイアブル出展されている。「New スーパーマリオブラザーズ U」もその中の1つで、ブース内ではシングルプレイとマルチプレイの両方を楽しめるように、複数の試遊台が用意されている。今回は、Wii U GamePadという新たなデバイスによって、“マリオ”のプレイフィールがどのように変化したのか、さっそく体験してきた。



 New スーパーマリオブラザーズ Uは、基本的にWiiで発売された「New スーパーマリオブラザーズ Wii」と同じようなゲーム内容で、おなじみの2D横スクロールアクションが、ハイクオリティなグラフィックスで表現されている。
 ただ、マルチプレイではWii U GamePadを使った面白い試みがみられた。マルチプレイには「Assist Mode」が用意されており、Wii U GamePadを使用しているプレイヤーが、通常のWiiリモコンで遊んでいるプレイヤーの進行を助けられるようになっている。ちなみに、このときの最大プレイ人数は、ステージを進むプレイヤー4人+それを助けるプレイヤー1人の計5人となる。



 助けるといってもやることは実に単純で、ステージ内の好きなところに長方形の簡易ブロックを作るだけ。Wii U GamePadの画面には、テレビやディスプレイと同じ画面が映しだされており、そこにスタイラス(または指)でタッチすることで、ブロック(足場)が作れるわけだ。ブロックの使い方はさまざまで、階段状に設置してあげれば、ほかのプレイヤーを普段は届かない高さまで導けるし、落下しそうになっているプレイヤーの足元に作ってあげれば助けることもできる。



 ただし、ブロックは一定時間で消えるうえ、ほかのブロックと同じようにもろく、下から叩くと壊れてしまう。また、1度に設置できるブロックの数は未確認だが、どうやら4つくらいのようだ。高いところに登っていくときには、ブロックを登っていくプレイヤーと、設置していくプレイヤーの息をしっかりと合わせたいところ。

 1人が進み、1人がブロックを作るという分担なら比較的簡単だが、これが3人以上でのプレイとなると、アシストをするプレイヤーはてんやわんやだ。なにせ、画面右端でキノピオ(3Pや4P)を高いところへ誘導していたら、左端ではマリオが穴に吸い込まれそうになっているとか、そういうことが頻繁に起きるのである。

 やや蛇足だが、今回のマルチプレイで見た好プレイは、落ちそうになった1UPキノコの横にブロックを作って、ルートを強引に変える1シーン。そんなに難しいプレイではないが、初見でそれを思いつくプレイヤーのセンスに脱帽した。


シングルプレイでは、Wii U GamePadの機能はあまり使わなかった。ただ、テレビやディスプレイと同じ画面が手元に表示されるので、ちょっと疲れたら寝転がってプレイしてみてもいいのかもしれない


 ともあれ、うまくプレイできればハイタッチ、失敗すればみんなで「あー!」と叫ぶようなパーティー感覚のプレイが楽しめるのは、いかにも任天堂のソフト、いかにもマリオらしい。New スーパーマリオブラザーズ Wiiも友達や家族とワイワイ楽しめる作品だったが、本作はそこにWii U GamePadというスパイスが加わって、より“協力”が実感できるようになっている。

 そして、その協力も、これまでのようにただ一緒に進むだけの協力とは違う。役割ごとに異なるインタフェースを用い、まったく別の操作をしながら同じゴールを目指すというのは、Wii Uならではの要素といえるだろう。



 なおシングルプレイでは、滑空や空中ジャンプのできるムササビ(だと思われる)や、小さなヨッシーといった新要素が見られた。小ヨッシーは、例えば赤なら風船のように膨らんで空をふわふわ飛べ、青なら泡で敵やブロックを攻撃できるといった具合に、色によって効果が異なるようだった。こういった新要素をギミックに盛り込んだ新たなステージの登場も、今から楽しみである。




※この記事は、4Gamer.netより提供された情報をもとに、テレビ朝日が改変・編集し掲載しています。元記事はこちら

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