Robert Downey Jr.
Tony Stark / Iron Man
Q:この映画シリーズの出演契約を交わしたとき、人々がこのキャラクターに共感し、今のように特別な存在となると想像していましたか?
現段階で、最初の二本の『アイアンマン』、さらに『アベンジャー』と続き、今はこの『アイアンマン3』が公開となるわけだから、そこには間違いなく継続的なものを感じることができるね。
成功している大きな理由の一つは、手に触れることのできそうな現実性にあると思うんだ。まるで手を伸ばせば触れられそうに思える。そういう感覚が、映画が続編から続編へと続いてゆくうちに、徐々に集合意識の一部になっていく。だから、あるレベルにおいて、このテクノロジーがリアルで実現可能なものに見える。それがこのシリーズの成功の理由だと思うよ。私たちは、荒唐無稽な設定の多いヒーローのジャンル映画と、実際に起こっても不思議ではない設定で描かれる『007』や『ミッション:インポッシブル』のようなタイプの映画のギャップを埋める架け橋的な作品を実現させたんだ。
Q:続編をこれだけ続けられるのは、俳優としてやりがいを感じるのではないですか?
そうだね。男も女も含めてこのグループとは本当に楽しい時間を過ごしているんだ。そういう時間が失なわれてゆく悲しみを感じる必要がなくてすむところがいいね。だけど、仕事の調子だって、シリーズの成り行きだって、何にでもハーフタイムが存在するものだということを忘れてはいけない。だからこそ、今回は善意に善意をつくして作っているんだ。それは私たち皆が本当に素晴らしいシリーズだと感じているからだよ。何度も言うようだけれど、この成功を導いてくれたのは観客だ。そこがすごいところさ。
Q:今回の作品の監督としてシェーン・ブラックが選ばれた理由は? 彼の解釈は今までとどこが違うのですか?
以前からジョンと私はシェーン(ブラック)にアドバイスを求めて電話をしていたんだ。すると彼は、比喩的な表現だったり、直接的なコメントだったり、色々なアドバイスをくれたものさ。
シェーンには、アクション・ジャンルの作品を作り上げる力と、この手の映画に個性を注ぎ込む力があるから、彼がこの映画を監督するということを、歓喜の驚きと心からの支持で迎えたんだ。今回のストーリーのすごいところは、ドラマティックであり、幾つかの箇所では、かなりディープでダークでありながらも、典型的なシェーン・ブラック作品であるところだよ。仕組んであったことさえ忘れていたような布石が、後で生きてくるタイプの映画が私は大好きなんだ。
Q:トニーとペッパーの関係はどうなりますか?
この映画で彼女はスタークの恋の相手、女性主人公として、相当な軌跡をたどることになるよ。それはおそらく今回私が最もワクワクしている内容の一つでもあるんだ。ネタがバレない程度に言うなら、今回の彼女はとても驚異的な経験をすることになるというところかな。
Q:この作品で描かれる心の旅路はとても強力なもののようですね?
うん。他の事柄と同様で、これまでずっとクエスチョンの連鎖があった。「そもそもの始まりは何だったのか? ああ、心臓に爆弾の破片が突き刺さっていたんだ。それにどう対処したのか? うん、そうだ、インセンが体内に電磁石を埋め込んでくれたんだ。その後どうしたのか? そうそう、自分でアーク・リアクターを埋め込んだ。それがどうなったのか? それ以来、アーク・リアクターがパワーの源となった。それからどうなった? これが彼の身体を蝕みはじめた。それからどうなった? 彼の亡き父親の導きで、ミステリアスな試練を抜け、自身の心臓(そして心)を完成させるすべを見つけた」。
でも、『アイアンマン3』の出だしで、彼は、このいわゆる「心を完成させる」という作業を、そもそも自らの心の傷と向き合うことなく進めていたんだ。そういう状態のときに、さまざまな事態が発生するので「オーケイ、同時に様々なことが起こっている中で、彼は一体何をするべきだろうか?」と考える。実際に彼がやるべき事は一つしかないと思うけれどね。私たちは様々なことを試し、様々なストーリーを書き、様々なアイデアを話し合い、その結果として選んだ内容について心から良い選択だったと喜んでいるよ。
Q:観客はこの映画に何を期待したらいいですか?
驚きに次ぐ驚きを期待できると心から言えるよ。この映画は、敢えて意識的に、別の方向に導き、方向転換し、向きを変え、おとりのトリックを使い、注意をそらしながら描いているんだ。それと同時に、感情の上でも満足のできる作品であり、技術面やアクションの面、さらにはヒーロー映画という意味でも、とても楽しめる映画に仕上がっていると思うな。
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