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サラ・ジェシカ・パーカー主演作
『ケイト・レディが完璧な理由』。サラが演じるのは、建築士の妻であり、6歳になる長女とママが大好きな長男の母であり、投資会社のボストン支社で働くキャリアウーマンでありながらも、その3つの役割を巧みにこなすケイト・レディ。ママ仲間たちからは羨望の眼差しで見られているが、実際のところは尽きることのない“やることリスト”作りのことで頭がいっぱい。そんな目が回るほど忙しい毎日を送る彼女に、仕事でビッグチャンスが訪れる。新しい投資ファンドに関する彼女の提案が、ニューヨーク本社の責任者(ピアース・ブロスナン)に認められたのだ。だが、本社への出張も多くなり、仕事と家庭の両立が難しくなって…というストーリー。
サラと言えば、やっぱり代表作
『セックス・アンド・ザ・シティ』シリーズのキャリー。最初に見た時は「ニューヨークのキャリアウーマンは、男とファッションのことしか考えていないのか?」と驚いたものだが、テレビシリーズは高視聴率、映画は大ヒットを記録。男性ウケは悪いが、アラフォーとは思えないほどスリムなプロポーションとセンスの良さで女性には大人気。ファッションリーダーとしても注目の存在だ。演技がワンパターンで何をやってもキャリーにしか見えないが、ニーズには合っているということだろう。
本作でも、子どもの朝食を自分の服に付けたままボサボサの髪で出社したり、娘の幼稚園のバザーには買って来たパイを皿に盛って手作り風にごまかすなんてズルもしちゃうが、何をやるにも全力投球で憎めない。そんなピッタリのキャラをコメディセンス全開で演じている。抜群のプロポーションが映えるキャリアウーマンファッションも働く女性たちのお手本になりそう。ラジー賞を受賞するなど酷評されてもなんのその。ドル箱スターとして、どこまで突っ走るのか興味深い。
■津島令子(映画パーソナリティー)