Broadcomと任天堂,Wii Uの無線技術を共同開発。本体とWii U Game Pad間は低遅延の5GHz Wi-Fi接続

- 更新日:2012年11月22日
北米の通信機器大手Broadcomは,Wii Uに採用されている無線技術が同社と任天堂の共同開発によるものだと明らかにした。発表によれば,Wii UのコントローラであるWii U Game Padと本体との接続は,低遅延でビデオとサウンドを転送できる5GHz帯Wi-Fi技術が用いられているという。また,インターネット接続には,2.4GHz帯Wi-Fiが使われており,これらには同社のチップであるBCM43362,BCM43237,そしてBCM4319が使用されているとのこと。
(C)任天堂
Broadcom公式サイト「Broadcom Delivers Advanced Wireless Connectivity to Nintendo's Wii U Gaming Experience」
※PCサイト
さらに,従来のゲームソフトや周辺機器への下位互換性を確保するため,Bluetooth 4.0(使用チップはBCM20702)が用意されているほか,NFC(Near Field Communications)にはBCM20792が採用されている。同社はこれらにより,例えばゲームをしながら同時にテレビを見るといった,ゲームの新しい遊び方が可能になるとしている。
技術的詳細については,Broadcomの公式サイトを参照してほしいが,Wii Uの通信技術に関する情報が出てくるのはおそらく初のことになる。
2006年に発売されたWiiのプロモーションにおいて任天堂は,CPUやGPUなどの詳細をあまり明らかにせず,PlayStation 3やXbox 360が激しく繰り広げていたクロック数やメモリの遅延速度などのスペック競争から,距離を置いていた。今回のWii Uに関しても同様の態度が貫かれていたが,現地時間の11月18日に北米でWii Uがリリースされたことから,関係したメーカーが情報をオープンし始めたのだろう。10月中旬には,Wii UのCPUとGPUが1つのパッケージ上に載るMCM(Multi Chip Module)になっていることを,任天堂自身が明らかにしているのだが,今後もこうしたハード情報が出てくることになるかもしれない。
※この記事は、4Gamer.netより提供された情報をもとに、テレビ朝日が改変・編集し掲載しています。元記事はこちら