日本人好みのコマンドバトルと奥深いキャラ育成が楽しめるブラウザRPG「ブレイブリーデフォルト プレイングブレージュ」のプレイレポート掲載

  • 更新日:2012年11月8日

 2012年10月11日に発売されたニンテンドー3DS用ソフト「BRAVELY DEFAULT」。そのわずか3週間後に(11月1日)に,同作の世界観を引き継いだ新作ブラウザゲーム「ブレイブリーデフォルト プレイングブレージュ」のオープンβテストが11月1日に開始された。



 現在テスト中のブラウザ版は,「BRAVELY DEFAULT」の世界観を引き継ぐブラウザゲームということで,その内容が気になっている3DS版のプレイヤーも多いだろう。3DS版で使えるイデア・リーの専用装備が手に入るキャンペーン(関連記事)も行われているので,すでに遊んだというプレイヤーも少なくないはずだ。

 ただ,3DS版との関連が多い作品だけに,それをプレイしていないとブラウザ版は楽しめないのではないかと感じて,手が出せない人もいるかもしれない。実際のところ,ブラウザ版は3DS版を未プレイの人でも楽しめるゲームなのか。オープンβテストで遊んだ内容と合わせて,本作を紹介するので,3DSを遊んだ人も,未プレイの人も,ブラウザ版がどんな作品なのかを確認してほしい。なお,OBT中ということで頻繁に不具合の修正やバランス調整が行われており,今後の変更で本稿の内容と異なる場合があることを,ご了承願いたい。



※PCサイト



まるでコンシューマゲームのようにリッチな成長システム


 ブラウザ版の時代設定は,3DS版から200年後。カタストロフによって世界は崩壊し続けていたが,クリスタル教団がクリスタルの力でその崩壊を押しとどめ,生き残った人々は浮遊大陸クリスタリカを中心に暮らしている。
 その一方で,クリスタルの力を維持するために,人工的にクリスタルを作り出す方法が発明され,それを生み出す「アンカーオベリスク」の支配をめぐり,4人のクリスタルの巫女が互いに競い合う図式を作り出している……というのが,ブラウザ版となる本作の背景となるストーリーだ。


3DS版後の200年のあいだに,世界は大きく変化したようだ。3DS版のファンとしては,イデア登場の真相が気になるところだが


 簡単なバックグラウンドの説明のあと,プレイヤーは仕える巫女を選ぶことになる。いわゆる所属する勢力を選ぶというものだ。どの勢力でもクエストや仲間になるキャラクターに変化はないので,好みの巫女を選んで問題ない。なお,その時点で一番人数が少ないところを選ぶと,ガチャチケットなどの特典がもらえる。オープンβテストが開始された段階では,やはりイデアが巫女を務める風の勢力に人が集まっている印象だが,特典のおかげもあってか,それほど偏った勢力図にはなっていないようだ。




プレイヤーが仕える巫女は,火の巫女イグリア・ニングヴァ・オブリージュ,水の巫女キューリ・オブリージュ,風の巫女イデア・リー・オブリージュ,土の巫女リリア・ド・ロッソ・オブリージュの4人。3DS版でお馴染みのエアリーも引き続きサポート役で登場


 巫女やプレイヤーのニックネームを決定すると,ゲーム本編へ。まずは,チュートリアルを進めていくようにと,クリスタルの妖精エアリーに言われる。ブラウザ版でも彼女がサポートしてくれるが,3DS版で登場する彼女とはどうやら別のエアリーのようだ。
 さて,このチュートリアルだが,その内容はかなり濃密だ。本作はブラウザゲームでありながら,ジョブシステムを採用した本格的な作りのRPGなので,ゲームを進めていくうえで知っておくべきことも多い。

 最初のチュートリアルは,クエストの受諾とクリアの手順を通じて,ゴブリンとのバトルを経験するというもの。戦うキャラクターは,どのプレイヤーも共通の3人が最初に与えられている。戦士,黒魔道士,白魔道士とバランスが取れているうえ,ゴブリンは非常に弱いので苦労することはないだろう。


最初のバトル自体は難度がとても低い。ここで,前衛後衛の概念やバトルにおもむく際のパーティ編成の手順を学ぼう。ちなみに,パーティ編成は討伐などのバトルごとに毎回行う。前回使用したキャラクターは優先的に上に表示されるので,同じメンバーで挑むのなら左上から順に5人選べばいい


初期キャラクターは,それぞれノーマル(N),レア(R),レア+(R+)のレアリティとなっている。すべてのキャラクターは,その種類ごとに特有のキャラアビリティを持っており,レア度の高いキャラクターほど,強力なアビリティを所有しているようだ


白魔道士のアスタリスクを装備したモニカは,かなり優秀な初期キャラクターだ。知性UPで魔法の威力が高くなるほか,魔法に対する防御力も高い。黒魔道士にジョブチェンジしても活躍できるのではないだろうか


 その後,行動力であるEPの確認,仲間となるキャラの召喚,武器/防具の装備手順,キャラのレベルアップ手順,アスタリスクの召喚,ジョブチェンジ,アイテムの生産,ショップのレベルアップと,このゲームで行う基本的な内容を教えてくれる。以下で,それらを簡単に解説しよう。
 なお,一通り基本的なことを学ぶと,一旦チュートリアルは終了するが,以降も度々エアリーが出てきて説明してくれるので,手順について困ることはないはずだ。このあたりは,かなり親切にできている。


チュートリアルで基本的なことはほとんど学ぶことができるが,手順を忘れてしまうこともあるだろう。そういうときは,画面右上のメニューの左にあるヘルプを参照しよう。システムの仕様についてかなり詳しく書いてあるので,むしろ一度は確認しておくことをオススメしたい


チュートリアルが終了し,魔法を使うケットシーなどが出てくるようになると,急に難度が上がる印象だ。キャラクターの成長が重要なのはもちろんだが,しっかりと回復を行いながら戦っていく必要がある



■キャラクターの召喚

 パーティメンバーは,召喚によって増やしていく。召喚は,ノーマル召喚,銀召喚,金召喚に分かれており,それぞれゲーム内通貨のpqのほか,クエストの報酬などで手に入る各チケット,有料のコインを使うことになる。
 各召喚で呼び出されるキャラクターのリストも確認可能だ。ノーマル召喚ではR+まで。銀召喚では全ランク。金召喚ではR+以上となっている。
 なお,SR以上では3DS版に登場するキャラクターが,SR+では4人の巫女がキャラクターとしてラインナップされている。





■キャラクターのレベルアップ

 キャラクターのレベルアップは,プレイヤーの任意のタイミングで行える。獲得する経験値に上限はなく,どんどん積まれていくので,無駄になることはない。レベルアップは簡単で,キャラクター一覧でのカスタマイズや,戦闘前のパーティ編成時の一覧で小さく表示される「LvUP」の吹き出しをクリックするだけだ。
 なお,レベルアップするとスタミナが全快する。レベルアップすれば,キャラクターが強くなるわけだが,あえてスタミナを消費しきるまでレベルアップさせない手もあるだろう。




■ジョブチェンジ

 プレイヤーキャラクターは,初期キャラクターとSR以上の固有キャラクターを除いて,“すっぴん”の状態で入手できる。この状態ではアビリティが使えないので,ジョブチェンジでそのキャラクターに合ったジョブに転職させよう。ステータスやキャラアビリティを参考にするといいだろう。
 ただし,行動力であるEPは討伐などの行動だけでなく,ジョブチェンジを行っても1ポイント減少する。ジョブの付け替えを何度も行っているとあっという間に減ってしまうので,計画的に行いたい(※11月5日のアップデートで,ジョブチェンジで減少しないように変更された)。もっとも,最初はEP回復用のアイテムがいくつももらえるので,慣れるまではそれを利用していこう。




■アビリティの修得

 アスタリスクを装備した状態で経験値を獲得すると,そのアスタリスクも経験値を取得してレベルアップしていく。レベルが上がるたびにAPが付与されていき,それを使って,アビリティが取得可能だ。アビリティには,使える魔法を増やしたり,キャラクターの戦闘能力を引き上げたりと,さまざまなものがある。修得するだけで戦闘で利用可能なアビリティのほかに,セットが必要なものもあるので注意しよう。
 なお,アスタリスクをキャラクターから外しても,そのアスタリスクは残るので,別のキャラクターに装備させられる。




■装備品の生産と購入

 武器や防具は最初からいくつか用意されているが,中にはレベル10以上でないと装備できないものも。装備条件はレベルのほか,施設のレベルも対象になっているので注意が必要だ。
 施設,いわゆるショップでは素材を集めることで生産が可能で,本作の装備品はいずれも生産で手に入る仕組みとなっている。素材は,モンスターからのドロップやクエストの報酬,キャラクターを探索に派遣しての素材集めなどで手に入る。探索は,3時間,6時間,9時間と,選択したキャラクターが長く不在になるので,派遣するときは注意しておきたい。なお,ショップをアップグレードすると,より強力な装備品が生産できるようになる。



 素材集めを行うと,左下のチャットウインドウの上に表示されるタスクが1つ点灯する。タスクは3つまで同時進行可能なので,素材集めの派遣も3人まで同時に行えるが,ショップのアップグレードもタスクを一つ必要とすので要注意。正式サービス以降は,4つめのタスクが有料で開放できるようだ。



 装備品は,ショップでは購入できないのだが,マーケットを通じてほかのプレイヤーから(pqで)購入することが可能だ。レアなものは値が張るが,こちらのほうがお手軽な場合もあるので,頻繁にのぞいてみよう。



 チュートリアルが一通り進んだころには,プレイヤーランクも上がっているだろう。プレイヤーランクは,ゲームの進捗を示すようなもので,上昇するとキャラクターの最大レベルキャップが上がるほか,神殿で利用できる機能が増えていく。
 神殿には「神殿ガールズ」が,ジョブチェンジや,クリスタルの欠片とアスタリスクの交換をしてくれたりする。さらにランクが上がれば,キャラクターやアスタリスクの合成,つまり不要なキャラやアスタリスクを使っての強化ができるようになる。
 プレイヤーランクは,クエストの「ランクアップ」というカテゴリーをこなすことで上がっていく。このカテゴリーのクエストをクリアすると,報酬としてトロフィーがもらえ,これを一定数集めるごとに上がるという仕組みだ。

 クエストは,「ランクアップ」のほかに,「討伐」「納品」の合計3種類が用意されている。また,あるクエストの報酬がほかのクエストをクリアするための条件になっていることもあるので,並行してチェックしていくとよさそうだ。
 なお,クエストは一度に1つしか受注できないので,納品クエストなどは先に材料を揃えておけば,受注と同時にクリアできて手間が省けるだろう。ランクアップのクエストも,先に条件をクリアしておけば,受注した段階でクリアとなるようだ。討伐クエストは,クエストを受けてから規定数のモンスターを倒して戻るとクリアとなる。
 クリアの条件が整うと,エアリーが画面上に現れて教えてくれるほか,右上の「移動」のところに「!」付きのアイコンが表示されるので分かりやすい。


プレイヤーランクを上げると,さまざまな制限が解除される。また,行動力のEPはプレイヤーランクが上がったときにも全快する。これも任意で上げるタイミングを操作できるので,その前に討伐などをやっておくと効率がいいだろう


クエストをキャンセルしても,とくペナルティはなく,あとから受け直しが可能だ。すぐには達成できなさそうであれば,キャンセルしたほうがいいだろう。なお,巫女様からの残念なお言葉が聞けるので,一度くらいキャンセルしてみても良いかも



プレイヤー同士の協力体制が戦局を左右するオンライン対戦の舞台「戦場」


 プレイヤーランクが4になると,戦場へ行けるようになる。戦場は,ヘックスマップで表現されており,等間隔で「アンカーオベリスク」が建っている。プレイヤーは,このオベリスクを占拠しながら支配領域を広げ,30分ごとに回収されるクリスタルの数を各陣営で競うことになる。

 大まかな戦争の手順は,オベリスクの占拠および防衛,そしてオベリスクへの敵陣営の到達を阻むための周辺地域の支配だ。


各勢力はマップの4隅からスタートして,オベリスクを占拠していくことで,支配領域を広げていく


 戦場に出陣するためには,まず派遣するキャラクターを選ぶ。最大10人まで選べるが,注意すべきは,キャラを戦場に送ってしまうとその戦争が終了するまで,クエストやジョブチェンジなどができなくなるということだ。
 とはいえ,能力が半端なキャラクターを戦場に送っても,所有者がいない土地の占領ぐらいでしか使えない(もちろん,それはそれで序盤には十分意味のあるアクションだが)。オベリスクを守るガーディアンや敵勢力のキャラと戦うためには,やはり精鋭を送り込みたいところ。
 なお,キャラクターを15人以上持っているのなら,10人を戦場へ送り出し,残り5人でクエストを進めることも可能だ。戦場へ行く10人はもちろん,ほかのキャラクターもある程度育成しておくといいだろう。



 戦場に行くメンバーを決めたら,今度はその中から防衛隊のメンバーを5人選ぶ。防衛隊は,占拠したオベリスクが攻撃を受けた際に自動的に敵と戦ってくれるメンバーだ。防衛隊メンバーでも,こちらがオベリスクなどを攻撃する際には関係なく使えるので,迷わず最強のメンバーで構成しておきたい。


防衛隊はオベリスクに配置する。配置可能なオベリスクは最大で3か所。各オベリスクには占拠しているパーティを含め最大4パーティを配置可能だ。前線付近のオベリスクに空きがあったら迷わず配置しておこう。オベリスクのアイコンにある盾マークが2枚以下なら配置可能だ


 戦場には,ヘックスマップにクリスタルを生み出すアンカーオベリスクが並んでいる。ヘックスマップに描かれたそのほかの地形は,それぞれどんな種類のクリスタルの欠片を産出するのかを現している。水なら水のクリスタル,草原は風,岩山は土,火山が火といった具合だ。

 それぞれの国は,端にある飛空艇のあるヘックスからスタートして,支配したオベリスクから4マス以内のオベリスクや土地に侵攻が可能だ。ただし,ほかの国が支配する土地は素通りできず,その土地を攻めるか,迂回するしかない。

 最初は,すでに味方が攻め込んでいるオベリスクに一緒に攻撃を仕掛けてみると良いだろう。刀のアイコンがアニメーションしていて,その上に時間がカウントダウンしているところがそれだ。オベリスクに攻め込む際には,まず3人のキャラクターを選ぶことになる。
 そのオベリスクに攻撃した最初の一人だった場合は,ファーストアタッカーとして,3人で戦うことになるのだが,それ以降に攻撃を仕掛けたプレイヤーは,選んだ3人に加えて,ファーストアタッカーからランダムで選ばれた2人がパーティに加わるという仕組みになっている。ファーストアタッカーがどんな構成だったのか,チャットで確認しておくといいかもしれない。
 なお,EPと同様に戦場では,行動力にあたるBPを消費して行動することになる。

 攻撃の対象となるオベリスクが,まだどの勢力にも支配されていなければ,オベリスクガードと戦うことになる。ほかの勢力の支配するオベリスクなら,そのオベリスクに配置された防衛隊,すなわちほかのプレイヤーのキャラと対戦しなければならない。

  • オベリスクガードはドラゴンのような姿をしており,強力な単体攻撃やブレスによる全体攻撃を行ってくる。LV6くらいのパーティならケアルで全体回復を行いながら全力で攻撃すれば勝てるはずだ。
  • 相手がプレイヤーキャラの場合,構成や強さはまったく読めない。OBT初日の戦場では,相手もこちらも似たようなレベルだったのだが,日を追うごとに高レベルのキャラが増えてくるはずだ
  • オベリスクに最初に攻め込む,「ファーストアタッカー」となるプレイヤーが選べるキャラクターは3人だけ。それだけに苦戦は必至だ
  • 運営チームによると,まずは戦場の基本をプレイヤーに浸透させるため,マップ全体は正方形でオベリスクの配置も等間隔というシンプルなものになっているという。ただ,将来的には,マップの形が正方形でなかったり,オベリスクの配置が均等でないマップも検討しているそうだ

 オベリスク周辺の土地の支配も,戦場では重要な意味を持つ。先ほど述べたように,プレイヤーが攻め込める場所は,自陣のオベリスクから4マス以内までで,目指すオベリスクへのルート上にほかの勢力の土地があると,そこは通ることができないのだ。オベリスク防衛のための防波堤として機能するので,支配した土地でオベリスクを囲んでおくことは非常に重要になる。


土地を支配するには,土地のレベルに応じたモンスターと戦う必要がある。ほかのプレイヤーが支配済みなら,オベリスクと同様に支配している相手の防衛部隊と戦うことになる


 筆者がプレイした段階では,まだオープンβテストが始まって間もないだけに,多くのプレイヤーはルールの把握はもちろん,戦略・戦術も固まっていない印象だった。共通認識が固まるまでには,もうしばらく時間が必要だろう。
 とはいえ,BPも制限があるので,どんなに強いキャラクターを擁していても,1人でオベリスク周辺の戦況を左右できるわけではない。チャットで戦況を報告しながら,仲間との連携を深めて,落とすべきオベリスクは一気に落とし,守るべきオベリスクは周辺の土地の支配も含めてしっかりと固めていくことになるだろう。


チュートリアルでも説明されているが,周辺の土地を利用しての防衛体制は意外と効果が高いのだ



本作の「ブレイブ」「デフォルト」は戦場で行われる


 さて,3DS版をプレイした人であれば,「BRAVELY DEFAULT」の戦闘の特徴であるコマンド「ブレイブ」「デフォルト」が出てこないなと気がついているかもしれない。実のところ,ブラウザ版のコマンドバトルでは,この2つのコマンドは使用されていない。では,どこで登場するのかと言えば,「戦場」なのである。

 本作におけるデフォルトは,侵攻などの積極的なアクションを30分起こせなくなるかわりに,行動ポイントBPを1ポイント蓄積しておけるというもの。最大4ポイント,通常の4ポイント分と合わせて8ポイントまで貯めておけるわけだ。
 また,BPが0になった場合でも,最大4回までそのポイントを前借りできる。これがブレイブだ。ブレイブすると,借りたポイントのマイナス分1ポイントに付き30分,行動を起こせなくなる(借りているポイントが4未満なら,さらにポイントを借りてアクションが起こせる)。

 つまり,最初に4ポイントデフォルトをしておけば,2時間後にデフォルトでためた4ポイントと,通常の4ポイント,さらにブレイブによる前借り分4ポイントの合計12ポイント分のアクションが一気に起こせるわけだ。続く2時間半のあいだは,防衛以外何もできなくなってしまうが,仲間と連携するなど,使い方次第では一気に戦況を変えることもできそうだ。


一見4回しか侵攻できないように見えるが,事前にデフォルトすることで行動ポイントを増やすことができる。また,BPが0になってもブレイブで最大4回まで行動回数を増やせるのだ。なお,30分ごとに回復するBPの数を倍の2ポイントにする課金対象アイテムもある


 以上,本作のシステムから,戦場に出ての戦いまでを体験してみた。育成の面では,いろいろなキャラクターやアスタリスクを集めてレベルアップさせていく要素は,大作RPGのように奥深い仕様になっている。敵モンスターや戦場など,それぞれのシーンで強いキャラクター育成を模索するなど,楽しみの幅が広い作品だと感じた。
 OBTの開始当初こそ,3DS版のイデアの衣装が目当てで遊んでいるというプレイヤーも多かったのだが,取得条件となるプレイヤーランクまで遊んでいるうちに,本作の面白さに惹かれたというプレイヤーの姿もチャットで散見されたのも印象的だった。


単純なレベル上げだけではなく,アスタリスクの強化やアビリティの取得など,多彩なキャラ育成の楽しさと,その成果を対人戦という場所で試す面白さが本作にはある


 一方で,ジョブシステムという要素は,その調整によってゲームバランスを崩しかねない要素でもある。これが対人戦という場でどのように機能していくのか,非常に興味深いところだ。OBT中は,まだ使用できるアスタリスクも限られていたが,3DS版に登場したより強力なアスタリスクが手に入るようになったとき,戦場にどんな変化が起きるのか,想像するだけで楽しみになる。
 そのころには,上手なアビリティの組み合わせのアドバイスや戦術指南が各勢力やギルドで行われるようになっているだろうし,各勢力ごとの特色も出てくるだろう。

 また,こうしたシリーズ作品のオンラインゲームは,ファン同士の交流の場としても面白く,チャットでは3DS版の内容で盛り上がることも多かったようだ。ただ,そうした会話は3DS版のネタばれを含むこともあるので,これから3DS版をプレイする,現在プレイ中という人は,とりあえず勢力チャット以外のタブにしておくといいかもしれない。ブラウザで遊ぶ「ブレイブリーデフォルト」は面白いのだろうかと,プレイを迷っている3DS版のプレイヤーには,イデアの衣装がキッカケでいいので,まずは遊んでみてほしい。
 なお,3DS版との関連性は,少なくともプレイした範囲では,直接的なものはなく,知っていればニヤリとできるくらいのものだ。3DS版を未プレイでも,日本人好みのコマンドバトルと奥深い戦場システムが楽しめる,一つの新作ゲームとしてプレイできるだろう。


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※この記事は、4Gamer.netより提供された情報をもとに、テレビ朝日が改変・編集し掲載しています。元記事はこちら

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