リズのゾンビ登場に会場は騒然? ついに発売された人気サバイバルホラー最新作「バイオハザード6」の発売記念イベントをレポート


- 更新日:2012年10月5日
カプコンの人気サバイバルホラーシリーズ最新作,「バイオハザード6」(PlayStation 3/Xbox 360)が発売されたことを記念するトークイベントが,ヨドバシカメラマルチメディアAkibaで行われた。イベントには本作のエグゼクティブプロデューサーを務める小林裕幸氏と,プロデューサーの平林良章氏が登場し,バイオハザード6の開発秘話などを披露。トーク終了後にはサイン&握手会も行われた。本稿ではその模様をお伝えしたい。
「バイオハザード6」公式サイト
※PCサイト
イベントではまず平林氏が本作について,レオンとクリスが初共演になることや,エイダ編を含む4つのストーリーから成る壮大な群像劇であることをアピール。加えて,クリーチャー視点でプレイできる「エージェントハント」が用意されているので,いつもとは違った感覚でプレイできると語った。
続いては小林氏が本作のディレクターである佐々木栄一郎氏の名前を挙げ,同氏のおかげでチームが難問を乗り越えてこられたと賞賛。現在佐々木氏は,緊急事態に備えて大阪本社で待機中らしく,「本当は(会場へ)行きたかったのですが,行けなくて残念です。わざわざ購入していただいてありがとうございました」と言う佐々木氏のコメントが小林氏から来場者に伝えられた。
ここでスペシャルゲストとして“ゾンビ”が登場。体験版をプレイした人ならピンと来たかもしれないが,このゾンビ,レオン編の序盤に登場するリズが感染した姿だ。作中でもゾンビ化してレオン達に襲いかかってくるだけに,かなり印象に残ったというプレイヤーは多いはず。ちなみにリズは新型PlayStation 3のTVCMにも登場するので,気になる人はぜひチェックしてほしい。
平林氏に襲いかかるリズ
続いて小林氏は,最近の「バイオハザード」シリーズでゾンビが出てなかった理由について,プレイヤーがうまくなるとゾンビはただの的になってしまい,「恐怖」を感じなくなってしまうからだと述べた。しかし,佐々木ディレクターの発案で登場したアグレッシブなゾンビなら,プレイヤーにちゃんと恐怖を感じてもらえるのではないか,というのが今回,ゾンビを復活させた最大の理由だそうだ。
また小林氏によると,本作に搭載されている新たなアクションの数々は,凶悪なクリーチャーに対抗するために生まれたものであり,決して,ただアクションを増やしかたったから追加されたわけではないと語った。また,最初はアグレッシブなゾンビに苦戦するかもしれないが,慣れてくれば容易に反撃に転じられる気持ち良さがあるはずなので,自分なりのプレイスタイルで楽しんでほしいと続けた。
トークショウ終了後は,小林氏と平林氏によるサイン&握手会も行われ,大盛況のうちにイベントは終了。また,ここではメディアによる合同取材も行われたので以下に掲載しよう。
サイン&握手会のほか,豪華商品が当たるプレゼント抽選会やリズとの記念撮影も行われた
――発売を迎えての,率直な感想をお聞かせください。
平林氏:チーム一同,本当にこの日を待っていました。先ほど佐々木ディレクターに「お疲れ様でした。ここからがようやくスタートですね」と(メールを)送ったんですけど,僕自身も長い3年半の開発のあと,スタート地点に立てたかなと思います。
小林氏:プロジェクト立ち上げのときに「どういうものをやろうか」と話し合っていたのが,つい昨日のように感じます。内容に関してはかなり詰め込めたと思いますし,シリーズ最高傑作と言っても差し支えないものに仕上がったと思います。
佐々木が「バイオハザード6」では群像劇をやりたいとずっと言っており,その結果,ものすごいスケール感とボリューム感になりました。ですから開発中は,「本当に終わるのか?」と思っていました(笑)。知恵を絞って,7人の主人公のストーリーを作り上げることができたので,本当に完成度の高い作品になったと思います。今日から皆さんがプレイするわけですが,どういうリアクションがもらえるのか本当に楽しみです。
――開発でとくに苦労したところがあれば,教えてください。
小林氏:どこも苦労したんですが,やはり物量ですね。開発スタートの時点でものすごい物量があったのですが,うまく連携して,当初狙ってた発売日を繰り上げてリリースすることができました。そういうことも含めて,すごいチームだったと思います。
平林氏:3年半という長丁場の開発期間だったので,集中力を切らさず,全員で最後まで走り続けるというのが,やはり一番きつかったですね。ようやくゴールテープを切ることができたので,ともかく良かったです。
――それでは最後に,ファンへのメッセージをお願いします。
平林氏:4つのストーリーをプレイして,そのあとにマーセナリーズなどを楽しんでくださいということに加えて,今回はゲームの中にちょっとした遊びを潜ませてるので,壁のポスターを見たり,パンダの乗り物に近づいてみたりといった部分を試してほしいですね。
小林氏:今日のイベントには「初めてバイオハザードシリーズをプレイする」という人もいらしたみたいなんですが,初めての人でも楽しめる内容になっていますので,ぜひ遊んでください。
主人公の1人であるジェイクの目線に立つと,彼はレオンもクリスも知らないし,自分の父であるウェスカーも知らないんです。ですから,初めて「バイオハザード」を遊ぶお人でも共感できるキャラクターになっていると思います。もちろん,カッコイイという理由でレオンやクリスでプレイしてもらっても全然かまわないと思います。
逆に,初代「バイオハザード」からプレイしているファンの人には,4,5を経たキャラクター達がどのように活躍していくのかに期待してほしいですね。きっと,バイオハザードシリーズを遊び続けていて良かったと感じてもらえると思います。とにかく,思う存分「バイオハザード6」を遊び尽くしてほしいです。
――ありがとうございました。
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※この記事は、4Gamer.netより提供された情報をもとに、テレビ朝日が改変・編集し掲載しています。元記事はこちら