今井 絵理子

New Single「はなかっパレード / はなかっパラダイス」 Now on sale!!

NHK『みんなの手話』司会を務めるなど多方面で活躍する今井絵理子さんが、NHK Eテレの人気アニメ『はなかっぱ』のオープニング＆エンディング曲『はなかっパレード／はなかっパラダイス』をリリース。またSPEEDのメンバーとしても、8年ぶりとなるアルバム『4 COLORS』が好評。親子をテーマにした活動で注目を集める彼女に話を聞きました。

Ｑ：NHK Eテレのアニメ『はなかっぱ』は、ご覧になっていましたか？

今井絵理子：もちろん！子供と一緒に観てました。最近は、近所の子供から「はなかっぱのお姉さん」と呼ばれています(笑)。今井絵理子のソロでは、子供達に笑顔になってもらうという活動を行っているので、今回のお話をいただいたときはすごく嬉しく思いました。なので、本当に子供達が喜ぶ音楽を作りたい！と思って、『はなかっパレード』は保育園の子供達に何曲か聴いてもらい、いちばん反応のよかったものを選びました。

Ｑ：歌詞は今井さんが「elly」という名前で書かれていますね。

今井絵理子：はい。『はなかっぱ』の世界観を忠実に再現したものにしたいと思い、アニメでメッセージされている十人十色ということを、子供でも分かりやすいように表現しました。子供って、花のことを「お花」、太陽を「お日様」って呼ぶので、そうした言葉使いにもすごく気をつけましたね。

Ｑ：子供達と一緒に踊っている映像も微笑ましかったです。

今井絵理子：『はなかっパレード』は手話をメインに、『はなかっパラダイス』は身体を動かすダンスをメインにして、ママダンサーの友達と一緒に振り付けを考えさせていただきました。保育園や幼稚園のおゆうぎ会など、イベントがあるときに踊ってほしいと思って、子供でも踊れるステップを考えて。身体を動かして歌をうたうことの楽しさが、みんなに伝わったら嬉しいです。

Ｑ：この曲をきっかけに、幼稚園を回ってるそうですね。

今井絵理子：友達のお子さんが通ってる幼稚園とか、声がかかったら「行く行く！」って感じの軽いノリで(笑)。でも、みんなすごく喜んでくれます。各地方でイベントを開催するときは、息子も一緒にステージに上がって『はなかっパレード』と『はなかっパラダイス』を踊っているんですよ！

Ｑ：親子共演ですね！

今井絵理子：子供のために制作した曲ですが、親子で楽しんでほしいという想いもあって。私たち親子が一緒に舞台に上がっているのを観て、それぞれのご家庭でも「うちも踊ろう！」とか、話題になったら嬉しいです。

Ｑ：親子の絆というメッセージもあるんですね。

今井絵理子：はい。親と子のコミュニケーションがだんだん減っている時代で、ゲームやネットに走ったり…それが悪いわけではないけど。親子で一緒に楽しめるものが、もっとあったほうがいいんじゃないかなって。そこで絆も深まるだろうし。やはり一緒にいる時間をどれだけ大切にするかということが大事だと思います。一緒にいるときは5分でも10分でもいいので、子供のペースに合わせてあげて、話をしっかり聞いてあげたり、スキンシップを取ってあげたりすることが大事かなって。

Ｑ：『はなかっぱ』を観ている子供のお母さんは、ちょうどSPEED世代なんですよね。

今井絵理子：時の流れはすごいな～と(笑)。でも、同じ歩幅で成長していると言うか、同じ時間を歩んでいるんだなとすごく実感します。

Ｑ：そのSPEEDのアルバム『4 COLORS』も好評。オリジナル・アルバムとしては、8年ぶりとのこと。

今井絵理子：待っていてくれた方に対しては失礼な言い方になるかもしれませんが、意外とあっと言う間で、制作に2～3年費やしているのもあったし、8年も経っていたんだ!?という感覚です。

Ｑ：非常にバラエティに富んだ作品ですね。

今井絵理子：今回は再結成後のシングル6曲が入っていて、それがいろんなテイストなので、それだけでも一つのジャンルにハマらないアルバムになるなと思って。でも、たとえばジュースもいろんな種類があるけど、ミックスジュースだってあるわけで。メンバー4人それぞれの生活もあり価値観もあるので、それがミックスされて一つのアルバムになっていてもいいんじゃないかな？って。きっと、それが今の私たちだと思うし。だから、それぞれで好きな曲を選びました。たとえば『SURPRISE』は、私のソロでは歌えないけど、4人でならかっこよくやれるんじゃないかと思って推薦しました。

Ｑ：『4 COLORS』というタイトルは、4人それぞれの色が出ているということで？

今井絵理子：はい。それと4人それぞれの道があってこそ、こうして1枚のアルバムを作れたという意味合いもあって。聴いてくれた方の生活にもそれぞれの色があると思いますので、それぞれにフィットする曲を、全13曲の中からチョイスして聴いていただけたらと思います。

Ｑ：『Unlucky X’mas』なんて曲もありますね。

今井絵理子：タイトルはちょっと悲しいけど(笑)。でも一人でクリスマスを過ごす方もいるわけで、そんなときにこそ音楽が寄り添ってあげたいと思うんです。私も昔は表参道のイルミネーションを観ながら、恋人同士で過ごすのがいいなって思ってたけど。今は、子供とホームパーティーするのが幸せです。サンクロースになったりとか大変ですけど(笑)。

Ｑ：ラストの『FAMILY』という曲は、現在のSPEEDの絆を歌っている。SPEEDの名曲を数多く手がけた伊秩弘将さんの楽曲。

今井絵理子：伊秩さんは、本当によく見てくれているな～と思います(笑)。メンバーとは私が小2のときからなので何でも話せるし、どんなに長い間離れていても会った瞬間に当時の雰囲気に戻れる、本当に家族のような存在です。そんな私たちの曲であると同時に、10代の頃からずっと一緒に歩んで来てくれた、ファンの方達との絆の曲でもあるなって思います。

Ｑ：最後に、今年を振り返りつつ来年の展望を教えてください。

今井絵理子：SPEEDとしては、とにかくレコーディングの日々でした。今井絵理子としては、去年と同様各地にイベントで回らせていただいて、旅の1年でした。来年は…今いただいているお仕事を大事にしながら、あまり欲張らず、でも向上心を保ちつつ、一歩一歩を噛みしめながら生きていけたらと思っています。大げさに聞こえるかもしれませんが、生きてるって決して当たり前のことじゃないし、生かされてるなって本当に感じるんです。ある種の使命感みたいなものもありますし。だから一瞬一瞬を大事にしながら、生きていきたいと思います。

（取材・文／榑林史章）

≪今井絵理子出演情報≫

12月1日(土)「じんけんフェスタ」
会場・四日市市・四日市市文化会館

12月2日(日) 「ふれあいフェスタ2012」
会場：福岡県・西日本総合展示場

12月8日（土）「人権のつどい」
会場：美浜町生涯学習センター

12月15日(土)「みなみ ふれあい コンサート」
会場：大阪府・国際障害者交流センタービッグ・アイ(泉ヶ丘駅前)多目的ホール

※出演時間や開場へのアクセス、イベント参加方法など詳細は公式サイトをご参照ください