The Sketchbook
ヴォーカル&ベースの多田宏、ドラムの渡邊悠、ギターの小原莉子の3人からなるThe Sketchbook。アニメ『SKET DANCE』の企画オーディションをきっかけに結成され、昨年9月にシングル『道』でデビュー。以降、路上ライヴやイベント出演などで経験を重ねて来た彼らが、4thシングル『Colors/Birthday』をリリース。骨太のロックサウンドとメッセージ性溢れる熱い歌が、話題になっている。
Q:The Sketchbookと言えば、アニメ『SKET DANCE』の企画オーディションで結成され、デビュー直後には「1万ダウンロード&1万メッセージ達成できなければ解散!」という企画もあって。その試練を見事に乗り越えて、現在となっているわけですが。
多田宏:企画を達成出来たかどうかの発表のときは、3人とも号泣でした。スタッフさんが、路上ライヴの様子などそれまでの活動の様子をまとめたムービーを作ってくださったのですが、それを観たらいろいろ思い出してしまって。路上ライヴも、最初は10人くらいだったのが、徐々に100人、200人と増えて…支えてくれた方達への感謝やよろこびが一気に溢れて、発表前から泣いてしまいました(苦笑)。
小原莉子:あの瞬間は、うれしいのはもちろんですが、ホッとして肩の荷が下りた感じでしたね。それまでは、けっこうピリピリしていましたから。あんなにドキドキする経験は、もう二度とないと思います。
渡邊悠:でも、あの企画があったことによって、バンドとしての結束力が高まったと思うんです。3人でたくさんの時間を共有して、どうやったら企画を達成出来るか、どうやったら応援してくれるみんながよろこんでくれるか、様々なことを話し合いました。その中で、ファンのみんなと一緒に成長して行けるバンドになりたいという、The Sketchbookとしての個性も見つけることができました。
Q:そして今回4枚目のシングル『Colors/Birthday』をリリース。『Colors』は、ハードなサウンドのナンバーで、ギターはヴァン・ヘイレンみたいでかっこいいですね!
小原莉子:よく言われます(笑)。今までのサウンドとは雰囲気が違いますが、それも私たちの新たなカラーだと思って聴いてほしいです。すごくノレる曲なので、早くライヴでやりたいですね。ギターソロは、初めてタッピング奏法に挑戦していて。レコーディングでは苦戦しましたが、頑張ったぶんすごくかっこいいものになったと思います。
渡邊悠:かわいい女の子が、ああいうギターを弾くというギャップも、僕らの魅力の一つかなって(笑)。
Q:歌詞は、多田さんが手がけていますね。
多田宏:はい。この曲は、アニメ『SKET DANCE』のエンディングテーマということで、アニメに寄せたものにしたいと思いました。それで『SKET DANCE』を観て改めて感じたのは、どのキャラクターもすごく個性的だということ。そこから、聴いてくれる方にも、自分の個性を見つけてほしいというメッセージを込めました。人それぞれが持っている個性=色ということで、タイトルは『Colors』に。
渡邊悠:僕らもみんなと同じように悩むし先が見えないときもあるし、弱さも持っていて。それをプラスに変える何かを、みんなで一緒に探そうよ!という、僕ら自身にも訴えかけている曲ですね。
Q:みなさんが自分らしくいられる瞬間は?やっぱり楽器を触っているときですか?
多田宏:莉子ちゃんは、いつでも自分らしいよね。
小原莉子:私はパンダが好きなので、パンダグッズを身につけていると自分らしかったりとか…(笑)。ステージでギターを弾いているときは普段とは違うけど、でもそれも確かに自分らしいと思うし…。だから、自分らしさって別に一つでなくても良いと思って。誰の中にも、きっといろんな色があると思うので。
多田宏:自分が真っ白なキャンバスだとしたら、そこにいろいろな色を塗っていけたら良いなって思います。莉子ちゃんは、あとメイドも好きだよね?
小原莉子:そこ聞いてくれますか!私、コスプレ大好きなんです。中でもいちばんはメイド(笑)!日本メイド協会でちゃんと認められた「メイド検定」というのがあって、私は3級なんですよ!
Q:メイド3級のギタリストって新しいですね(笑)。
小原莉子:1級目指してます!
多田宏:こういう個性もあるということで(笑)。
Q:両A面のもう1曲『Birthday』は、ピアノやストリングスが入ったバラード調。スケールが大きくて、温かみのあるナンバーですね。
多田宏:幸せを感じる瞬間は人それぞれで、恋人と過ごしている時間、ご飯を食べているときなど、いろいろある中でいちばんは何だろう?と考えて歌詞を書きました。僕の答えは、生まれて来たこと。父ちゃんと母ちゃんが出会ったことに始まり、育った環境やこれまでの様々な経験があって今の自分がいるわけで。そんな今の自分を作ってくれた、すべての物事に対しての感謝の気持ちを伝えたいと思って書きました。もちろんそこには、応援してくれるファンの方達への感謝も込めています。
渡邊悠:ちなみに僕が幸せを感じるのは、昼寝をしているときです(笑)。…宏くんの書いた歌詞を最初に読んだとき、すごくストレートに伝わって来ると思いました。メロディーもすごくきれいだし。だからドラムも、シンプルなビートを心がけて叩きました。ライヴでは、歌詞を味わいながら聴いてもらえたらうれしいなって思います。
多田宏:このシングル制作の最終日、ちょうど莉子ちゃんの誕生日だったんです。日付が変わって作業が終わった瞬間、みんなでおめでとう!って。
小原莉子:実は私、以前は歳を取って何がおめでとうなんだろう?と思っていたんです。だって女の子に年齢のことは禁句じゃないですか。でもこの歌詞を読んで、誕生日のおめでとうは歳を取ったことではなく、生まれて来たことに対しての言葉なんだと、今さらながら気づかされました。だから、そのときは素直にありがとう!って思いましたね。そうして、みんなで『Birthday』聴いたら、感慨深くて。本当にうれしくて、さらに思い入れの強い曲になりました。
Q:そして7月25日には1stアルバムをリリースするとのことで。
小原莉子:まさかデビューして1年も経たないうちに、1stアルバムを出させていただけるなんて、想像もしなかったです。シンプルにうれしい!その気持ちでいっぱいです。
多田宏:The Sketchbookとしてのすべてを注ぎ込んだアルバムです。結成のきっかけになったアニメ『SKET DANCE』に携わる多くの方々の想いが結晶になったアルバムで、、WEBでファンのみなさんから募集した歌詞を元に作詞をした曲も収録していて…The Sketchbookファンのみなさんはもちろん、アニメ『SKET DANCE』ファンのみなさんにも楽しんでいただける作品です。一人でも多くの方に聴いてほしいです!
渡邊悠:1stアルバムを出せるのは、もちろんうれしいですね。でもここがゴールじゃない。僕らの活動はまだまだ続くし新たなスタートのつもりで頑張ります!
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2012/05/30[シングル]
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