MovieNEX

好評発売中

メアリー・コスタ インタビュー

アンジェリーナ・ジョリー主演『マレフィセント』が7月5日(土)、全国公開になるけれど、それに先立って真実の愛を描くプリンセス・ストーリーの決定版! 『眠れる森の美女』のMovieNEXが、7月2日(水)発売に! この公開&発売を記念してナント! 『眠れる森の美女』でオーロラ姫のボイスキャスト&実写モデルを務めた、メアリー・コスタさんに電話インタビュー! 御年84歳というディズニー・プリンセスのレジェンドが、あのウォルト・ディズニーとの秘話も語ってくれましたぜ! ちなみに、この写真で前に写っているダンディーな男性はいわゆる“ナイン・オールド・メン”の一人、マーク・デイヴィス! かつてウォルト・ディズニー・スタジオに在籍した数多くのアニメーターの中でも、とりわけ中心的な役割を果たした伝説的なアニメーターだ。『眠れる森の美女』では、マレフィセントとオーロラ姫を担当していたとか。猛烈に貴重なインタビューをどうぞ!

■始まりは、友人のパーティー。“オーロラ姫”誕生秘話!!

Q:とても緊張しています(笑)。当時どのような経緯でオーロラ姫に選ばれたのでしょう?

 

22歳の頃、友人の豪邸で開かれたディナー・パーティーに招かれたの。ピアノの弾き語りをしている人がいて、横でそれを聞いていたりしていたわ。その人がヴィクター・ヤングという有名な作曲家の「When I Fall in Love」という曲を弾いて、大好きで歌詞も知っている曲だったから、わたしったら思わず歌いだしてしまったの。すると、そのピアノを弾いている人が「きれいな声ね。もっと歌いなさい」と言って、どんどん人が集まってきて。

 

Q:なんだかゾクゾクの展開ですが、チャンスはどこに転がっているかわからないものです。

 

歌い終わって拍手喝采の中、振り返ると近くで聞いていた人と顔がぶつかってしまったけれど、その人こそ当時ウォルト・ディズニー・スタジオの音楽総監督(キャスティング含め)を務めていたウォルター・シューマンだったのよ。シューマンに「君の声は素晴らしい。ディズニーはオーロラ姫の声優を3年探しているけれど、なかなか見つからなくて困っている。君はピッタリだから、明日の10時にスタジオにオーディションに来てくれ」と言われたの。突然すぎて何の用意もできないまま、その日は眠ったわ。そして翌日、ウォルト・ディズニーも同席しているオーディションを受け、わたしはオーロラ姫になったの。

■オーロラ姫が与えた影響は絶大!! 「技術の進化した現在でも、その影響は大きいわ」

Q:ところで、メアリーさんが思うオーロラ姫って、どういうプリンセスのイメージですか?

 

とてもロマンチックなお姫様よね。幼少から喜怒哀楽をともにして育ててくれた3人のおばさん妖精たちが大好きで、たぶん寝る前におとぎ話を読み聞かせてもらっていたと思う。そうでもなければ王子様を夢見るような、ロマンチックな子には育たないわよ。王子様を夢で見るなんて本当にかわいらしくて、心が優しくてユーモアのセンスもある素敵な子よ。

 

Q:メアリーさんの好きなシーンは……姫が森で最初に王子様と会うシーンだそうですね?

 

「今度いつ会えるんだい?」と問われて、「ダメよ、そんなのダメ!」と言いつつも、「今夜コテージに来てちょうだい」と気を変えたりするあたりが、恋を夢見るお姫様という感じで、とてもかわいくて気に入っているわ(笑)。

 

Q:オーロラ姫、その後のディズニー・プリンセスに、どういう影響を与えたと思いますか?

 

いまだにファンレターをいただくし、イベントで出会う老若男女、たくさんのファンの皆さんに永遠のあこがれと言っていただけることもあるの。そういう時代を超えた魅力があるわね。映画そのものとしても、ディズニーの手書き時代の最後のアニメーションとして、絵のタッチや陰影のつけかたにディズニーらしさが強く出ていて、その後の作品に影響を与えたんじゃないかと思う。技術の進化した現在でも、その影響は大きいと思っているわ。

■ファンはお友達、いまだに気持ちのこもったお手紙や応援をいただくのよ!!

Q:『マレフィセント』や実写版オーロラ姫エル・ファニングの印象は、いかがでしょうか?

 

『マレフィセント』、とても楽しく観させてもらったわ。実はわたし、もともとアンジーの大ファンなの(笑)。マレフィセントの視点から描いた物語ということで、オリジナルのオーロラ姫を演じていたわたしも、まったく知らない観たことのない物語で、冒頭から引き込まれて最後まで夢中になって観ちゃったわ! エル・ファニングも本当にかわいらしくてピッタリだと思ったし、演技も素晴らしかった。でも一番グッときたのは、アンジーと実の娘のアップアップというシーンよね。あれだけでも出演した意味があったわよね(笑)。

 

Q:最後になりますが、MovieNEXを待っている日本のファンへメッセージをお願いします!

 

わたしはファンのことをお友達と呼んでいて、実際にその感覚を持っています。いまだに気持ちのこもったお手紙や応援をくださって、とてもうれしく思います。日本の人は心が優しく親切で国も素晴らしい。わたしからも愛とリスペクト贈ります。今日はありがとう。

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