マーク・ウェブ監督

これぞハリウッド超大作! という貫録の『アメイジング・スパイダーマン2』が、いよいよ公開に! メガホンを握ったマーク・ウェブ監督の重圧は想像に難くないですが、「冒頭から手加減しねえぜ!」という不退転の決意の下、すっげー映像を撮り上げた! 最初にハードル上げちゃって、後の展開きつくないか心配になるほどワクワクが止まらない『アメイジング・スパイダーマン2』について、マーク・ウェブ監督にネホリハホリ聞いてみた!

 

■今回は冒頭からアクセル全開! 「一切手加減をせず、やりたいことはすべてやった」

 

Q:続編は1作目を上回る使命と重圧がありますね! どう期待に応えようとしましたか?

 

今回は、スパイダーマンの茶目っ気のある側面を本格的に採り入れたよ。楽しい大作にしたいと思ったわけだ。冒頭の20分間、アクセル全開の超スピーディーで鮮やかなアクションが続くよ(笑)! あのシークエンスでは一切手加減をせず、やりたいことはすべてやりたいと思った。でも実はね、大切なことは自分自身をしのごうとすることではなく、僕たち、そして観客が共感できるような作品の核となるテーマを見つけることにあるわけだ。

 

Q:確かに今回の“スパイディ”は基本、余裕ですよね(笑)。ほかには何を重視しましたか?

本作の場合、それは“時間”だよね。最初のショットで映し出される映像は時を刻む時計で、愛する人たちと過ごす時間を大切にしなければいけない、ということが本作のテーマになっているよ。昔から文学や映画で探究されてきたものだけれど、深い共鳴を呼ぶテーマだよね。本作の冒頭でグウェンが卒業式でスピーチをする。その中で彼女は、「時は運なり」と言うけれど、それこそがこの作品全体を貫いている基本概念になっているわけだよ。

 

■オズコープ社がとにかく悪い! すべてはオズコープ社という邪悪な帝国のせい

 

Q:今回エレクトロが話題になっていますよ! 彼は“スパイディ”の敵として最適ですね!

 

電気を操れて、コンセントの中に姿を消すことができるキャラクターには、とても映画的な要素があるよね。すごく怖くて、それと同時にとても美しい何かがあると思う。エレクトロの核となっている要素は電気技師のマックス・ディランで、マックス・ディランは世間から無視されてきた男だ。まともに愛されたことが一度もない彼は、怒りを抱くようになるよね。そしてその怒りと、周りの人々からけなされる経験とが合わさることで、とても危険なものが表出し、そこでエレクトロが生まれる。そして、彼は極めて邪悪になるよ。

 

Q:前作では適役は一人だったけれど、今回は複数ヴィランが登場する豪華バトルですね!

 

そうだね。本作では、ポール・ジアマッティがライノになるアレクセイ・シチェビッチを、そしてジェイミー・フォックスが主たる悪役であるエレクトロを演じている。でも多くの顏を持っている邪悪な力が一つあるとすれば、それはオズコープ社だ。スパイダーマンの世界におけるダークなものは、すべてオズコープ社という邪悪な帝国から生まれるんだよ。

 

■次回作はスパイダーマンとゴジラの対決はどう? 権利問題も単純でしょ!

 

Q:それと、です。今回ハリー・オズボーンは一味違うとデイン・デハーンが言ったそうで。

 

そうだ。今回のハリー・オズボーンは素晴らしい! とても切れ者で、オズコープ帝国の後継者候補だ。抜け目がないヤリ手だが、ピーター・パーカーとは父がいない者同士という絆がある。二人とも、ある意味で両親に捨てられた。そのことが強い絆になっているよ。

 

Q:ワクワクが止まらないですな! このシリーズ、今後の作品どうなっていくのでしょ?

 

そりゃあ、オズコープ社が関わってくるだろうね。まったく、今はそれしか言えないよ(笑)。

 

Q:日本でも超人気のある作品なので、いつか日本を舞台にするという可能性はあります?

 

それは、すばらしいアイデアだと思いますよ(笑)。スパイダーマンがどのように東京の街と出会うか、僕自身も観てみたいですね。ぜひ、やりましょう! じゃ、スパイダーマンとゴジラの対決とかどうですか? ぜひやりましょう。権利問題も単純なはずですよ(笑)。

 

映画『アメイジング・スパイダーマン2』は、2014年4月25日(金)より、TOHOシネマズ日劇ほか3D&2D全国ロードショー!

 

■取材・構成・撮影/鴇田 崇(OFFICE NIAGARA)

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