累計45万部を突破したサタミシュウのSM青春小説シリーズを代表する「私の奴隷になりなさい」を、“史上最強のエロス神”壇蜜 様を主演に迎えて官能実写化! ごく普通のOLが、性奴隷として被虐の快感に目覚め、美しく覚醒していく様を規格外の究極エロス満載で描出! 現在人気絶頂のトップグラビアアイドルにして各界の著名人がホレ抜いた壇蜜 様が、フルヌードに緊縛、剃毛という性調教の数々に耐えて表現したかった、真のテーマって? 新しい男女の関係さえも提示する究極の性典について、主演の壇蜜 様に直撃! この秋最大の衝撃&恍惚作! めくるめく官能の世界にお気をつけあそばせ!
■エロスは、その人が持っている汚い要素が反映してこそ、美しい――壇蜜
「プロデューサーさん、この映画大丈夫ですか?」って思いました(笑)。撮影中は夢中だったので、どこが使われるか分からない上に、気がつけばココまでのモノになっていて。無事に公開が決まって良かったです。出し切った感がありましたので、本当にうれしいです。人によってはまったく受け入れず、嫌悪感を抱く女性もいるでしょう。ただ、自分を変えたいと思っている、社会生活でストレスや不安が強くなっている人に勧めたいですね。
段OLをしている香奈よりも美しい。同じ香奈というキャラクターでも、美しい度合いが全然違うということを意識しました。原作や脚本を読み進めているうちに沸いた、わたしのイメージと解釈です。ただ、エロいだけじゃなく、美が伴ったエロス。彼女の欲深い人間性がMとして開花していく様も、美しいと理解していました。
エロスに、その人が持っている汚い要素が反映してこそ、美しいという考えです。グラビア撮影の時に“いびつなものほど美しい”と編集の人やカメラの人に言われたことがありまして、たとえば華奢な体型でもお尻が大きいということがいびつで、いやらしい。いやらしいからこそ、美しい。「顔が大きくてお尻が大きいマトリョーショカは?」って聞きましたが、違うようでした(笑)。そのラインに興奮する方もいらっしゃるとは思いますが(笑)。
■『セクレタリー』(02)は、海外版『私の奴隷になりなさい』ですね――壇蜜
普通ではない世界に行ってしまった香奈は、逃げ場がそこにしかなくなった寂しい面もあります。それを客観的に観た人が美しいと思うかどうかがポイントで、香奈自身は自分を美しいと思えてはいないですが、彼女の貪欲な欲望と状況が合致している点はうらやましく思いました。“先生”という師匠と出会い、自分を変えるチャンスを得たということは、香奈にとっては最上の環境だったと思います。それに香奈も気づくので、幸せでしょうね。
今までしっかりと観ている映画は、『バイオハザード』シリーズです。最新作のパート5はまだ観ていないですが、ミラ・ジョヴォヴィッチさんが演じるアリスに惹かれます。彼女は人間と人間じゃない線をフラフラしていて、そこが誰にもつかめないミステリアスな要素。ヒロインとしてめずらしい存在ではないでしょうか。峰不二子のような闘う女性らしいキャラクターはたくさんいますが、ヒロインなのにヒーローっぽい感じにも惹かれます。
エロス系では、『セクレタリー』(02)という洋画がお気に入りです。お尻をぶたれることで自傷癖が治っていく不思議な世界で、自傷癖で社会生活をリタイアしていた女の子が、再就職をして弁護士事務所に秘書として雇われますが、その雇い主が変態(笑)。彼の中に不器用な愛情を感じて、彼女もM性に目覚め、魅力的な女性に開花していく――実は『私の奴隷になりなさい』とリンクする要素が多く、海外版『私の奴隷になりなさい』ですね(笑)。
■誰かに隷属している弱い自分があっていい、それをエロく肯定する映画です――壇蜜
SMって、今までの自分を変えるためのきっかけにすぎなくて、その相性でハマる人もいればそれてしまう人もいるでしょう。SMは自分を変えるきっかけ、そのツールの一種だと思います。だから闇雲に興味だけでSMクラブに行くことは止めて、もしかすれば恋人同士でそういうコトを始めてみて、スイッチが入るきっかけになるかもしれない。わざわざお店に行かなくても、試してみることが大切です。ちょっとしたきっかけが重要だと思います。