INTERVIEW

圧倒的に低予算の障壁を乗り越え、絶対的に“怖い!巧みな恐怖演出で、シリーズ第4弾まで数えた『パラノーマル・アクティビティ4』! 全米を筆頭に全世界34か国でオープニングNo.1とシリーズ最高の興行収入を記録中の本作を、自他ともに認める極度の怖がりで“日本のNo.1リアクション芸人”ダチョウ倶楽部の上島竜兵が緊急鑑賞! お笑いの肉体的な痛みは平気だが、精神的にクル恐怖に参ったという竜ちゃんが、恐怖体験を語った!

■ 熱湯やおでん、散々な目に遭っているけれど、精神的に辛いと引きずりますね(笑)


Q:全世界待望『パラノーマル・アクティビティ4』ですが、映像を観た感想はいかがですか?

怖い映画を1人で観ることが本当に苦手で、『パラノーマル・アクティビティ4』は仕事だから1人で観たけれど……本当に怖かったですね(笑)。本当に怖いから、この映画は絶対1人で見ちゃダメで、皆で観たほうがいいですよ。リアルですね。僕は熱湯やおでん、今までいろいろな仕事をこなしていて毎回肉体的に大変な目に遭っているけれど、こうやって精神的にヒドい目に遭わされたことがなかったから、辛かった。これは引きずりますね(笑)。


Q:そもそも本作に限らず、ホラー映画のようなショッキングな題材は苦手なようですね!

正直な話、ホラーはそれほど……ですねえ(笑)。とっても話題になっている作品や今回の『パラノーマル・アクティビティ4』みたいな人気作は観ますが、それこそ仕事じゃないと観ないですかね(笑)。自分で積極的に観に行く、借りに行くってことはまずないですね。でも、志村(けん)さんは、コントを作る際の材料になるってよくおっしゃっていますよ。

■ 志村けんさんは、ホラー映画を観ると、コントの勉強になると言っています


Q:一般に笑いと恐怖は紙一重って言いますよね。ホラーがコントに活きていくわけですね。

たとえば殺人のシーンなどを参考までに観て、恐怖を増長する演出の仕組みを研究することがあるそうです。有名なホラー映画はDVDなどですべて買って、2回は観るそうですよ。1回目は音を出しながら普通に観て、2回目は無音で観る。音を消すと、演出や撮影に集中できますよね。要するに、どこまでが恐怖で、どこまでが笑いか、その境界線を知ることが大切ということで、ホラー映画を観ると勉強になるって、なるほどなって思いましたよ。


Q:そうすると上島さんの場合、『パラノーマル・アクティビティ4』で勉強になったことは?

僕ですか(笑)? ただ、この手の手法は面白いと、改めて思いましたね。方法として流行っているかもしれないですが、ホームビデオみたいな感覚で撮っていくっていうね。おそらく長回しもずっとしていて、俳優やスタッフも大変だと思いますが、その効果で臨場感がすごいですよね。まるで映画の中に、自分もいるような錯覚を起こしますよ。そこが今までのホラー映画とはまるで違っている点で、それが余計に恐怖感を増していますよね。

■ 『パラノーマル・アクティビティ4』、本当に怖いです! パラリン~パ!


Q:ところで、現在の上島さんにとっての恐怖なこと、もしくは恐怖を感じたエピソードは?

(寺門)ジモンの肉の話を延々と聞く時間は、本当に怖いですね(笑)。松坂牛を一頭買いしたって聞いた時には、本当に恐怖だと思いましたよ。お前は芸人だろうと(笑)。それと、結婚した当初は何かあるごとに嫁に離婚届をチラつかされて、あれは恐怖でした(笑)。今は恐怖をまったく感じないですが、最近は介護しているノリになっている気がします(笑)。


Q:最後になりますが、『パラノーマル・アクティビティ4』を超絶アピールしてくださいっ!

本当に何度も言いますが、この映画は本当に怖いから1人で絶対に観ちゃダメですね。リアル感が本当に恐怖なので、皆で観てほしいです。僕も泣いてわめいてしまうので1人で観たくなくて、今度はダチョウ倶楽部の3人で観に行きたいです。ジモンが映画をよく観ていて、観る前にオチまで全部言われたことがありますが、今考えれば、それこそが恐怖でしたね(笑)。『パラノーマル・アクティビティ4』、本当に怖いですよ! パラリン~パ!


■取材・構成・撮影/鴇田 崇(OFFICE NIAGARA)