インタビュー


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人気SF作家・眉村卓によるジュブナイル小説の名作「ねらわれた学園」を、「魍魎の匣」(08)の中村亮介監督と「境界線上のホライゾン」(11)などのサンライズの強力タッグで映画化した長編アニメーションが完成! 薬師丸ひろ子や原田知世など数々の有名女優が主人公を演じた歴史ある名作に、AKB48、渡り廊下走り隊7のメンバーとしても活躍中の渡辺麻友が参戦! 映画声優初主演、主題歌も務めた“まゆゆ”に話を聞く!

■映画声優初挑戦、自己採点は36点!? でも喜怒哀楽、いろいろな表情を観てください!


Q:映画声優初主演だったそうですが、プロの声優さんみたいでした! 自己採点は何点?

自己採点ですか? 36点です(笑)。自分で聴くと下手すぎてどうしようって焦りましたね(笑)。自分はまだまだ、自分に期待を込めて、その点数です。もっとできると思うので。わたしは滑舌がそれほどよくはないので……向いていないとずっと思っていました。でも、こうして今回お仕事をいただけて、とてもうれしいです。声優の経験がまだまだ浅いので、皆さんの足を引っ張らないように、そこだけを考えて頑張りましたね。


Q:ナツキの声を聴いていて渡辺さんと思わないです。ファンの方々の反応が楽しみです!

はい。出演が決まった時に、ファンの皆さんがイベントで直接おめでとうって言ってくれて、うれしかったです。いつも直接お会いできる機会がたくさんあるので、そういう言葉をいただけることは、すごくうれしいことです。いろいろなわたしを見てほしいので、こういう機会をいただけることはすごく光栄です。怒って、泣いて、特に今回はナツキちゃんを通して喜怒哀楽、いろいろな表情を出せたので、いろいろなわたしを観てほしいです。


Q:普段、比較的にクールな印象がありますが、喜怒哀楽を表現する機会は少ないですよね?

テレビドラマだと「マジすか学園」シリーズの時は冷静沈着な女の子の設定だったので、ナツキちゃんとは全然違いました。「さばドル」(12)というドラマの時は、泣いて、怒って、いろいろとありましたが、今回はアニメ―ション映画で声だけで表現しなければならないですし、すごく広いブースの中に1人で別録りだったので、ちょっと寂しかったですね(笑)。でも映像を通してケンジやカホリ、京極君という相手がいたので、画を通して作品の世界に入って行った感じがして。アフレコそのものは、とても楽しくできました!

■秋元康は超能力者!? メンバーが考えていることは、すべてお見通しです(笑)!


Q:超能力がモチーフとなっていますが、秋元康さんに超能力を感じたことがあるそうで!?

はい(笑)。秋元さんはAKB48のメンバーのこと、すべてお見通しです。たとえばメンバーの誰かが悩みを抱えているとすると、秋元さんには一度も相談していないのに「今何か悩みがありますか?」みたいに聞いてきます(笑)。考えていることがすべて見透かされているような気がしますね。すべてわかっているので、超能力者みたいだなって。わたし自身も何度かあって、接しているだけで読まれている感じがしますね(笑)。だから超能力者です!


Q:ところで今回は、主題歌「サヨナラの橋」も担当しましたね! どういう曲でしょうか?

ナツキちゃんの気持ちに近い、片想いの切ない曲です。秋元さんがナツキちゃんに近づけて詞を書いてくださったので、すごく共通していると思います。わたしも経験があるので、切ない気持ちは分かります、アニメーションのキャラクターを好きになるので、辛いですね。「ヘタリア」っていう作品のフランシスさんという男の人が大好きでしたが、変な人(笑)。すごく面白い。手が届かないので辛かったですが、今は収まっています(笑)。


Q:ちなみに初恋の人もアニメーションのキャラクターですか?そのフランシスさんとか?

常盤 崇君です。「ちゃお」で昔連載していた少女マンガで「Dr.リンにきいてみて!」っていう作品があって――すいません、くだらない話で(笑)。今は「ベルサイユのばら」のオスカル様のファンです。最近「ベルサイユのばら」展に行って久しぶりに再会して、昔大好きでしたが、また好きになっちゃいました。今キテますね(笑)。つねに美しくて、たまらないです。最近原点に戻ったような気がして、オスカル様に夢中です。カッコいいです!

■アイドルは天職!! 歌って、踊って、ファンの方々と交流している瞬間が幸せです


Q:AKB48、渡り廊下走り隊7、ソロワークも大充実! 今の自分にとって仕事って何ですか?

生きがい、ですね。仕事をしているから生きているって、実感しています。それくらい自分の中では大きなことです。この仕事を始めて、『ねらわれた学園』のナツキちゃんのような生活への憧れがありましたが、反対になかなか経験できないようなことをわたしは経験しています。うらやましいと思うこともありますが、わたしは仕事に誇りを感じています。頑張れば必ず報われるという気持ちでいつも努力しているので、続いているとも思います。


Q:アイドル、歌手、声優――さまざまなジャンルがありますが、何が自分に向いています?

うーん。あえて1つ挙げるなら歌って、踊って――アイドル、ですかね。すべての仕事に充実感を感じて、楽しいですが、今は歌って、踊っている瞬間が、特に楽しいですね。ライブをしていてファンの皆さんが喜んでくださっている表情を観た時に幸せになるというか、頑張ってきてよかったと思います。今までくじけそうになったこともあったけれど、その時にファンの皆さんがいたから頑張れた。握手会などで、いろいろな言葉をかけてくだるので、それでまた元気が出ます。


Q:最後になりますが、将来的に挑戦したい新しいことや理想の女性像などはありますか?

先のことは全然考えていないというか――考えはしますが、今は今を大事にして生きようと、精一杯努力をすることを考えています。いずれは同性の方々にも支持していただけるような、女性も憧れるような人になりたいですね。仕事としては、ミュージカルに挑戦したいです。似たような経験はありますが、本格的な経験はないので、「エリザベート」みたいなミュージカルに出たいです。もちろん、アイドルも続けられる限りは続けたいです(笑)。



■取材・構成・撮影/鴇田 崇(OFFICE NIAGARA)

作品情報

『ねらわれた学園』
2012年11月10日(土)より、全国ロードショー
監督:中村亮介
制作:サンライズ
配給:松竹

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© 眉村卓・講談社/ねらわれた学園製作委員会